原爆殉難碑清掃活動
- 平和祈念会 移動演劇桜隊
- 18 時間前
- 読了時間: 2分
ここ数年の恒例行事、目黒五百羅漢寺にある桜隊原爆殉難碑の清掃活動が、2025年4月14日に行われました。その時の模様を、参加者の早花まこさんが素敵な文章にまとめてくださいました。当日の写真と共にご覧くださいませ。

数日前までの「時々雨」という天気予報を見事に覆して、よく晴れた1日となりました。
「きっと、お掃除の日だから晴れたのね」と笑顔で言い交わす参加者の方々は、総勢19名。
4月14日、目黒の五百羅漢寺さんに集まり、移動演劇桜隊原爆殉難碑の清掃活動に取り組みました。

皆さん、軍手にゴミ袋、箒を手にして気合い充分です。
移動演劇桜隊の碑を中心に水洗いして磨き上げ、周辺に落ちた枝や葉を丁寧に拾い集めました。

今年は遅咲きだった桜の花弁が、そこここに散っていました。
「拾って捨てるの、もったいないね」という声が何度も聞こえました。
可憐な桜色の花弁は、長い冬を耐え抜いたいくつもの碑や冷たい地面を、優しい色合いで彩っていました。
大勢で取り掛かれば、お掃除はあっという間。
埃を払われた碑は、清々しい表情で、桜の花を見上げていました。全員での記念撮影では、皆さん、充実感に溢れた笑顔です。


五百羅漢寺のご住職様より、興安友愛の碑にちなみ、「葛根廟事件」を描いた絵画の前で、この事件のお話を伺いました。

世界のあちこちで絶え間なく戦争が続いている今、過去から学び、語り継ぐ事の大切さが、深く心に沁みました。
お掃除の後は、美味しい軽食とお菓子をいただき、皆さんで歓談しました。
和やかな語らいは時に熱く、その根底には「今、平和のために何ができるか」というテーマがありました。
世代や職業は様々である皆さんが、碑のお掃除というひとつの目的のもとに集まり、体を動かし言葉を交わす……それは、戦争について学び、平和のために各々ができることは何かを考える大切な時間となりました。
春の陽射しにたたずむ碑に掌を合わせ、今日の活動がまた明日、来年、10年後へと続いていくよう、歩みを進めたいと強く思いました。