2023年8月6日、被爆78年移動演劇桜隊原爆殉難者追悼会が目黒の五百羅漢寺にて開催されました。
まず、本堂で行われた読経の様子をモニターで中継し、会場のみなさんと追悼の意を共有しました。
司会は、桜隊平和祈念会事務局の椎名友樹。
山崎勢津子会長から、みなさまへご挨拶。あらためて移動演劇桜隊についての言及もありました。
第一部は、女優・常盤貴子さんと目黒の五百羅漢寺の代表理事である日髙秀敏さんとの対談。この五百羅漢寺になぜ移動演劇桜隊の原爆殉難碑が建立されたのか。また、寺内にある平和の鐘についても常盤さんの質問が及び、日髙理事に今まであまり知られていなかった五百羅漢寺のことをいろいろと語っていただきました。
第二部は、朗読音楽劇「宝塚歌劇団・園井恵子ーあの日の空」。
元タカラジェンヌの渓なつきさん、美郷真也さんが宝塚の正装である緑の袴を身に着けての朗読と歌、広島の被爆三世である音楽家TAKAHIROさんのアコーディオンが会場いっぱいに響き渡り、時代を懸命に生きた園井恵子の姿を伝えてくれました。
第三部は『園井恵子ー原爆に散ったタカラジェンヌの夢』を今年出版された千和裕之氏による講演。偶然の出会いに始まったご縁から緻密な取材が始まり、それによって明らかになった園井恵子の生い立ち、タカラジェンヌになるまでの苦労、女優として研鑽を積む姿・・・など、園井恵子の生きざまが存分に語られました。
ご著書は、HPの関連著書に加えさせていただきました→ 関連著書
そして、浦吉ゆか副会長より閉会のご挨拶。
「サーロー節子さんの『核兵器廃絶運動はマラソン』に学び、演劇の未来を原爆に奪われた『桜隊』継承について、若い人たちと一緒に向き合っていきたい」
こうして、みなさまのおかげで、今年も無事に移動演劇桜隊原爆殉難者追悼会を終えることができました。
まことにありがとうございました。